• 2024.05.17

 

温暖化の影響で、夏の暑さが年々厳しさを増している今日この頃、家の中でも快適に過ごすのが難しいのではないでしょうか。

多くの人が「以前よりも暑い期間が長く続いている」と感じており、熱中症のリスクも高まっています。

エアコンを長時間使うと電気代が上がり、都市部ではヒートアイランド現象が懸念点の一つです。

そこで、近年では一年中快適に過ごすために、断熱効果のある外壁塗装が注目を集めています。

この記事では外壁塗装による断熱効果と、効果的な断熱塗料について分かりやすく解説します。

外壁塗装で断熱対策をしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

外壁塗装がもたらす断熱効果

外壁塗装は建物を長持ちさせるために必要で、性能を維持するには約10年ごとの再塗装が推奨されます。

外壁塗装は建物を保護し、見た目を良くする効果が期待できるだけでなく、断熱性能のある塗料を使用すると室内環境をさらに快適にできます。

では、断熱塗料を使用することでどのような利点があるのでしょうか。

建物に断熱塗料を施すことで得られるメリットは、以下の4つです。

 

1.室内温度の安定

2.節電効果

3.結露の防止

4.健康被害の軽減

 

次に、外壁塗装による断熱効果について詳しく見ていきましょう。

 

効果1：室内温度の安定

断熱塗料を使用する最大のメリットは、室内温度の安定です。

外壁の断熱効果により、夏は強い日差しと外気の熱を遮断し、冬は室内の暖かさを逃さずに保持できます。

年間を通して快適な室温を保つことができるため、生活環境の向上につながります。

 

効果2：節電効果

断熱性能の高い外壁塗料を使用すると、夏の冷房と冬の暖房の必要性が減少します。

電気使用量が減るため節電効果が期待できます。

また、暖房時のCO2排出量も削減でき環境に優しい住まいの実現が可能です。

一部の自治体では、断熱塗料の使用に補助金を提供しているため、コスト面でもメリットがあります。

 

効果3：結露の防止

結露を防止することも、外壁塗装に断熱塗料を使用するメリットの一つです。

断熱効果により室内外の温度差が緩和され、冷たい空気中の水蒸気が壁面で水滴になる結露を防ぎます。

結露は目に見えるものだけでなく、壁の内部でも発生します。

壁内部の結露を放置すると、建物の構造部分が腐食し、寿命が短くなるおそれがあるため危険です。

定期的に外壁のメンテナンスを行い断熱効果のある塗装で結露を防止できると、建物の健康を保ち修繕コストの削減にも役立ちます。

 

効果4：健康被害の軽

断熱塗料を使用した外壁塗装は、健康被害の軽減にもつながります。

断熱効果により結露が抑えられるため、カビやダニの発生を防げます。

家具の裏やカーテンの裏側など、見えにくい場所で増えたカビやダニは、健康被害を引き起こす原因の一つです。

カビやダニは呼吸器系の疾患やアレルギーを引き起こす可能性があるため、結露を防ぐことは住む人の健康を守ることにもつながります。

 

断熱効果を持つ塗料の種類

外壁塗装で断熱性を高めるためには、断熱効果のある特定の塗料を使用することが重要です。

断熱効果を持つ塗料には「断熱塗料」と「遮熱塗料」の2種類があります。

それぞれの塗料の違いについて、詳しく見ていきましょう。

 

断熱塗料

断熱塗料は熱伝導率が低いため、外部の熱を室内に伝えにくく、室内の熱も外に逃がしにくいのが特徴です。

夏は涼しく冬は暖かく、年間を通して快適な居住環境を実現できます。

断熱塗料は熱を反射するだけでなく、蓄積された熱を室内に留めやすくする効果もあるため、四季を通じて室内の温度を適度に保てます。

ただし、機能性が高いぶん遮熱塗料と比較すると価格がやや高めに設定されている点がデメリットです。

 

遮熱塗料

遮熱塗料は赤外線を効果的に反射する特性を持ち、建物内の温度上昇を抑制するのに効果的です。

特に夏場の熱対策に優れており、50℃〜70℃にも達する屋根の表面温度を低減し、室内の温度を快適に保ちます。

「遮熱塗料を使うと冬は寒くなるのでは？」と思うかもしれませんが、冬の寒さにはほとんど影響しません。

夏と冬で太陽の角度が異なるため、冬でも室内に適度な熱が取り込まれるためです。

 

建物の断熱方法

建物の断熱には、外壁に断熱性の塗料を塗る方法と、断熱材を設置する方法があります。

断熱材は、屋根と部屋の間に設置して熱の伝達を制限するものです。

エアコンの冷暖効果が感じられない場合、断熱材が不足しているか、結露により損傷している可能性があります。

断熱材の効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要です。

断熱材の設置と断熱効果のある塗料を用いた外壁塗装を組み合わせることで、より効果的な断熱が可能です。

建物の断熱性を高めたい場合は、併用を検討するとよいでしょう。

 

まとめ

この記事では、外壁塗装における断熱効果や断熱塗料について詳しく説明しました。

近年の厳しい暑さや電気料金の上昇を考慮して、断熱塗料を使用した外壁塗装が注目されています。

断熱塗料は通常の塗料よりも価格が高めですが、冷暖房の効率が向上するメリットがあり、多くの方が「エアコンの効きが良くなった」と実感しています。

外壁塗装工事を行う際には、断熱塗料の使用を検討してみてください。

外壁塗装やお住まいの断熱対策について気になる方は、ぜひ当社へお気軽にご相談ください。