• 2024.04.19

 

外壁塗装は建物の外観を保護し、美しく維持します。

あわせて、紫外線や雨水などの外部からの影響から建物を守る重要な役割を果たしています。

しかし、外壁塗装には定期的なメンテナンスが必須です。時間が経つにつれて劣化が進み、ひび割れなどの問題が生じることがあります。

本記事では、外壁塗装がひび割れる主な原因と、それを補修する方法について詳しく説明します。

 

外壁塗装がひび割れる原因を解説

外壁塗装のひび割れが生じる原因は主に以下の２点です。

 

1.経年劣化

外壁塗装は専用塗料を使用して行われますが、塗料も耐用年数があります。

経年劣化により塗料は徐々にその性能を失うため、最初の鮮やかな外壁が次第に退色し、ひび割れといった劣化現象が顕著になります。

このひび割れは外壁塗装の一般的な劣化症状であり、塗膜が老朽化することによって発生する場合がほとんどです。

経年劣化の初期段階では色褪せのみですが、進行するとひび割れや塗膜の剥がれなど、より深刻な問題を引き起こすでしょう。

 

施工不良

外壁塗装においては、施工過程の不備がひび割れを引き起こす一因となります。以下は施工不良による一般的な原因です。

 

・塗料の乾燥不足
・外壁に不適切な塗料使用
・下地処理の不十分
・シーリングの施工不良

 

施工不良によるひび割れは、施工後すぐに問題が表れることが多いです。

外壁塗装の一般的な耐用年数が10年前後であることを考えると、それより早く劣化が見られた場合は施工不良の可能性が高いと考えられます。

 

施工不良を発見した際の対処方法

外壁塗装における施工不良が見つかった場合、修正や補償を受けるための措置を講じることが可能です。

施工保証が提供されている業者に依頼すると、万が一の施工不良にも迅速に対応してもらえるでしょう。

 

ひび割れを放置した場合のリスク

外壁塗装のひび割れを見過ごすと、雨漏りへと進行するリスクがあり、さらにはひび割れが広がるおそれもあります。

最初は非常に小さなひび割れでも、時間が経過するにつれて悪化することが多いです。

そのため、ひび割れを初期段階で発見したら、たとえ小さなものであっても、専門家に相談し適切な補修を行うことがおすすめです。放置することによる追加的な損傷を避け、建物を長持ちさせるためにも早めの対応しましょう。

 

外壁塗装のひび割れの補修方法

外壁塗装のひび割れの補修方法には、いくつかの方法があります。

 

・シール工法

・Uカットシール充てん工法

・タイルの張り替え

・注入器によるビックス工法

 

それぞれ詳しく解説します。

 

シール工法

シール工法は、ひび割れの修復に広く採用されており、モルタルやコンクリートの建物に特に有効です。

この方法で主に用いられるのはエポキシ樹脂で、ひび割れ部分を直接覆って補修します。

 

Uカットシール充てん工法

Uカットシール充てん工法は、シール工法という点は共通しています。

Uカットシール材充てん工法では、ひび割れ箇所をU字型にカッティングした上で、エポキシ樹脂を充てんする方法です。

 

タイル張替え工事

外壁に使用されているタイルにひび割れが見られる場合、通常の塗装工事では対応が難しいことがあります。

このような状況では、タイルを完全に張り替える必要が出てくるでしょう。

 

注入器を使ったビックス工法

ビックス工法は、専用の注入器を用いて樹脂をひび割れ部分に注入する方法です。

この工法は小規模なひび割れにも適応可能で、その効果から幅広く採用されています。

 

 

ひび割れの補修は通常、部分的に行われますが、全体的な損傷がある場合は外壁の全面塗り替えの検討がおすすめです。

外壁塗装の全面リフォームは、劣化した箇所の一括補修が可能であり、工事効率もよいため効果的です。

 

外壁塗装のひび割れを防ぐ方法

外壁塗装のひび割れを防ぐ方法はあります。以下のことに注意しましょう。

 

定期的にメンテナンスの実施

外壁の定期的なメンテナンスを行うことで、ひび割れの発生を抑制できます。

外壁塗装は、経年による自然の劣化が避けられません。建築後の時間が経過するにつれ、外壁の塗料も徐々にダメージを受けていきます。

小さなダメージであっても、地震などの外的要因により突然ひび割れが大きくなる可能性があります。

外壁塗装のひび割れをそのままにしておくと、建物の全体的な寿命に悪影響を与えるため「定期的なメンテナンス」が必要です。

 

・定期的なメンテナンスの目安

外壁塗装のメンテナンスの目安には明確な基準が存在します。多くの場合、建築から10年が一つの目安です。

塗料自体の耐久性が約10年であるため、その期間が過ぎれば塗装の老朽化が顕著になりやすい傾向にあります。

築10年を迎えたら、外壁の状態を確認し、必要に応じて本格的なメンテナンスを行うとよいでしょう。

 

信頼できる業者の選定

外壁塗装をはじめとする建物のメンテナンスは、信頼できる専門業者に依頼することが重要です。

外壁塗装でのひび割れの原因の一つとして施工不良がありますが、未熟な技術や不適切な材料使用によるものがほとんどです。

施工を依頼する際は、その業者の信頼性や過去の実績をしっかりと確認し、質の高いサービスを提供できる業者を選びましょう。

 

ひび割れの補修工事をするときの業者選びのコツ

外壁塗装の業者選びは、その業者が信頼できるかどうかが重要です。よい業者を選ぶためのポイントは以下のとおりです。

 

口コミや評判の確認

周囲の人々、特に知人や友人、近所の人から業者についての意見を聞くとよいでしょう。

また、オンラインでのレビューや評価も参考になります。

 

見積もりの比較

複数の業者に見積もりを依頼して、価格や提案内容を比較します。

この時、業者の提案内容や施工実績、保証の詳細についても確認するとよいでしょう。

施工実績が豊富な業者は、その分多くのケースに対応できる経験があり、信頼性が高い傾向にあります。

さらに、保証内容がしっかりしている業者は、後々の問題発生時にも安心です。

 

まとめ

外壁塗装におけるひび割れは、経年劣化と施工不良によって生じます。

ひび割れを見つけた場合は、すぐに対処することが重要です。

ひび割れの予防には定期的なメンテナンスが必須です。また、修理を依頼する際は、実績のある信頼できる業者を選ぶことが望ましいでしょう。

外壁塗装に関する疑問やひび割れの相談は、気軽にお問い合わせください。