ー屋根修理の方法とは?メンテナンスの費用や必要性を解説!ー
- 2024.02.23
家は建てて終わり、ということはありません。何十年も住み続けるのなら修理やメンテナンスはしなければならないですよね。
日本は台風や梅雨で雨の期間も多く、近年は豪雨や地震など自然災害に遭い屋根が破損するケースもあります。
いざ、屋根修理をしなければいけない状況になった場合「費用はどのくらいなのか」「そもそもメンテナンスはいつするのか」疑問があるのではないでしょうか。
今回は、
・【素材別】屋根修理やメンテナンスの方法
・屋根修理やメンテナンスの必要性
・屋根の種類別修理方法と費用について
について解説しますのでぜひ参考にしてください。
【素材別】屋根修理やメンテナンスの方法
ここからは瓦、スレート、金属の3種類の屋根素材別の修理やメンテナンスの方法について解説します。
瓦屋根の場合
瓦は耐久性に優れ、ほかの素材と比較すると素材自体の強度があるので長持ちします。しかし、苔が発生しやすかったり、接着面が劣化したりします。また、地震でずれたり落下すると大変危険です。
瓦の修理にはズレによる並べ直しや、一部のひび割れを補修するコーキング、破損による瓦の交換があります。さらに雨漏りなど防水機能に問題がある場合は、葺き直しという一度瓦全体を剥がして防水機能を改善してから再び瓦を並べなおす修理を行います。
瓦自体の耐久年数は約50年と見てよいものの、10年ほどの周期でメンテナンスをすると良いでしょう。
スレート屋根の場合
スレートとは、粘板岩を板状に加工したものです。ほかの素材に比べると防水性が劣るため、あらかじめ表面に塗料を塗っているものの、経年劣化で剥がれてきます。
そのため修理やメンテナンスの際に防水機能の維持や、外観をきれいに保つための再塗装を行います。またスレート屋根は薄いため割れやすいです。
一部破損した場合は交換やコーキングを行い、大部分が破損している場合は、上から新しい素材を載せる重ね葺きという方法や金属屋根に変える葺き替え工事を行います。
スレート屋根は素材自体の耐久年数は15〜20年といわれています。10年ほどの周期で塗膜を維持したりカビや苔の除去などのメンテナンスをすると良いでしょう。
金属屋根の場合
近年よく用いられている金属屋根の素材はガルバリウム鋼板という金属素材です。
ガルバリウム鋼板は瓦やスレートに比べ軽量な上、金属なので水をはじくので耐水性に優れています。しかし、金属なので塩害はほかの素材に比べて受けやすいです。沿岸部や、排気ガスの多い工場などが多い地域で、ガルバリウム鋼板などの金属屋根の家に住んでいる場合は注意しましょう。
修理やメンテナンスでは錆を取ったり、浮いた釘を直したりします。また、経年劣化により塗膜が剥がれやすいため再塗装を行ったり、シーリングというつなぎ目に用いる接着剤の劣化が原因で雨漏りの可能性もあるので接着面の修理を行ったりする場合もあります。
シーリングはガルバリウム鋼板そのものより劣化が早いため、劣化した場所から水漏れの恐れがあるので注意しましょう。
また、ほかの素材と同様に葺き替えや重ね葺きを行う場合もあります。ガルバリウム鋼板素材の屋根の場合、耐久年数は30〜40年といわれています。しかしメンテナンスは、10〜15年の周期で行うと良いでしょう。
ここまで素材別の屋根修理について解説しました。地震など自然災害が起きた場合や心配な時は周期に関わらずメンテナンスを行い、修理をすることをおすすめします。
屋根修理やメンテナンスの必要性
屋根の劣化が進むと素材によっては色褪せや塗装が剥がれる、ひび割れなどが起こり雨漏りの原因にもなって家の内部にも影響が出てくる可能性があります。
屋根は雨風や強い日差しに1年中さらされています。当然メンテナンスをしなければ劣化が早く進んでしまうでしょう。だからこそ何かが起きる前に定期的にメンテナンスをして対策をしておく必要があるのです。
屋根修理にかかる費用
屋根修理といっても強風によるズレやひび割れ、破損などさまざまなケースがあります。
どのくらい費用がかかるでしょうか。費用と注意点について紹介していきます。
瓦屋根の場合
一部分の瓦の並べ直しのみの場合は、他の修理と比べると費用はそれほどかからないので比較的費用を抑えられます。相場は1件あたり5万円前後で、屋根全体の並べ直しの場合は20〜40万円程必要です。
瓦をコーキングする場合も材料費の相場は3〜15万円程です。瓦の交換が必要となった場合は、1枚数百円〜1000円前後が一般的な値段で、費用の相場は5〜15万円程かかります。
しかし、葺き直しをする場合は大規模になり費用がかかります。相場は100〜200万円程です。
スレート屋根の場合
スレート屋根が一部破損し、交換となった場合やコーキングで修理が終わる場合の費用の相場は5万円前後です。
防水性や外観維持のために行う再塗装の費用は30〜70万円前後が相場になります。
重ね葺きや金属屋根に変える葺き替え工事の費用の相場は60〜180万円です。
金属屋根の場合
ガルバリウム鋼板屋根の場合、錆が出てきたり釘が浮いたり、接着剤の劣化など部分的な修理の場合は5〜10万円前後が相場です。
塗装が必要な場合は塗料の種類によるものの、30〜80万円前後必要です。葺き替えや重ね葺きの場合の相場は80〜200万円といわれています。
さらに、どの種類の屋根修理でも安全確保のために足場を設けるので、足場の費用が掛かることも念頭に置いておきましょう。足場の費用は「㎡単価×設置面積」で計算されます。費用の相場は足場の種類や家の階数によって違い、2階建て20〜30坪の住宅の場合15〜25万円が相場となっています。
屋根を葺き替える場合は、撤去費も必要です。撤去費用の相場は20〜30万円です。
また、依頼した業者が一部の修理を下請業者に委託した場合や、作業日数によって費用は変わるので注意しておきましょう。
まとめ
屋根修理の方法と費用の相場について解説してきました。
お風呂掃除をしたり、掃除機をかけたりと家の中をきれいに保つことと同じように、家の外の部分もきれいに保ちメンテナンスをしていかなければなりません。
十数年に一度の修理やメンテナンスといえども修理の方法によってはかなりの費用がかかる場合があることを想定しておきましょう。
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