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ー雪による屋根修理に火災保険は使える?支払い条件や修理の方法とはー

  • 2024.02.17
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大雪で家の屋根が破損したり歪んだりした場合、火災保険の対象になるのでしょうか?

火災保険は自然災害による損害もカバーするため、大雪による屋根の損害にも適用されるケースがあります。

しかし、一部は補償対象外です。

この記事では、雪による屋根修理に火災保険が使える場合の支払い条件や修理の方法について解説します。

 

雪の被害による屋根修理に火災保険は使えるの?

大雪による屋根の損害は、多くの地域や家庭で起こる可能性があります。

雪は積もると重くなり、屋根に大きな圧力をかけます。それが屋根の破損や歪み、雨漏りなどの原因です。

このような屋根の損害が発生した場合、火災保険が適用されるケースがあります。火災保険は一般的に火災のみならず、自然災害による損害もカバーするため、雪による屋根の損害も補償の対象になるのです。

しかし融雪水の漏入や凍結、融雪洪水、除雪作業による事故などは補償の対象外となることがあります。

 

雪によって屋根はどんな被害を受ける?

雪が降り積もり重くなることで、屋根はさまざまな被害を受けます。

屋根材の割れや樋の変形、釘の飛び出しなどがよく見られる被害です。また屋根全体が雪の重みで歪むことで、建物の構造自体にも影響を及ぼす可能性があります。

このような被害が発生した場合には、迅速な対応が必要になります。

 

火災保険での屋根修理補償の概要

火災保険の補償項目には、火災のほか風災、水災、雪災、雷災、雹災などが含まれており、雪による損害も雪災で補償されることが一般的です。

雪災補償は、雪の重みや落下、雪崩による屋根の損害をカバーします。

一方、雪が溶けて洪水が発生した場合などは水災の補償が適用されるため、契約内容を確認しておくことが大切です。

また保険金の請求には損害の証明が必要になるため、被害状況を写真に撮るなどして記録を残しておきましょう。

 

雪の被害による屋根修理の方法

雪により屋根に被害が出た場合、以下のような方法で修理が行われます。

 

ブルーシートでの応急処置

雪による屋根の損害が発生した際、すぐに修理が行えない状況でも、ひとまずブルーシートを用いた応急処置を施すことが可能です。

特に急な雪害や大雪のあとで専門業者による屋根修理がすぐに実施できない場合に、一時的ながらも屋根を保護し、さらなる被害の拡大を防ぎます。

ブルーシートを屋根の損傷部分にしっかりと固定することで、雨水の侵入を防ぎ、内部への損害を最小限に抑えられます。ただし、この応急処置はあくまで一時的な解決策であり、後日、専門業者による適切な屋根修理や点検が必要です。

 

部分補修

部分補修は、屋根の傷んだ部分だけを直す方法です。全体を修理するよりも、費用や時間があまりかかりません。

ただしこの方法は、損傷が小さな範囲に限られた場合に適しています。損害が広範囲にわたっているなら、屋根全体を直す必要が出てきます。

 

カバー工法

カバー工法は、古い屋根に新しい屋根をかぶせる工事のことです。

この方法では古い屋根をそのまま活用するため、内部が傷んでいない場合に適しています。

全てを新しくする「葺き替え」に比べて、費用や工期が抑えられるところが利点です。

しかしこの工法が適用できるかは、屋根の状態に左右されます。カバー工法を検討しているなら、専門の業者に相談し、自宅の屋根に適しているかを確認しましょう。

 

葺き替え

葺き替え工法は、古い屋根材をすべて取り除き新しいものに交換するものです。

特に屋根の内部が劣化している場合や、屋根全体を新しくしたい時に採用する方法です。この工法は費用と時間がかかるものの、屋根全体を新しくすることで家全体の耐久性を高め、長期間安心して住むことが可能になります。

 

火災保険で雪による屋根修理が認められるケースとは

雪害による屋根修理には、火災保険が適用される可能性があります。ただし、すべてのケースで適用されるわけではないため注意が必要です。

 

屋根修理に関する保険金の支払い条件

重要なのは、屋根の被害が「雪」によるものであることです。

火災保険の雪災補償の対象となるケースは、次のようなものです。

 

・積雪で雨どいが歪んだ

・積雪により車庫が破損した

・積雪による雨漏りが発生した

・落雪による屋根の変形

・大雪によるアンテナの破損

 

加入している保険が雪災をカバーしているか、損害を受けた建物や家財が保険の対象に含まれているかを確認しましょう。

 

火災保険契約で注意すべきポイント

注意しなくてはならないのは、火災保険で補償されない場合もあることです。例えば家が古くなって自然に壊れたり、摩耗したりした場合は補償対象外です。

また法律により、事故が起きて3年以上経ってから保険金を請求することはできません。そのため、雪による屋根修理はすぐに保険会社に連絡することが大切です。

 

しかし保険会社によっては、法律とは異なる請求期限を設けていることもあります。保険請求期限の時効については、まず保険会社に確認してください。

火災保険に加入していることを失念していたり、加入していること自体を知らなかったりしても、気づいた時にすぐ相談すれば手続きできる場合もあります。

 

また、免責金額にも注意が必要です。屋根修理費用が、契約で定められた自己負担額(免責金額)に満たない場合は保険金が支払われません。

たとえば屋根の修理に50万円かかったとしても、自分が最初に5万円を負担する約束なら、火災保険から支払われる金額は45万円です。修理費が5万円以下なら、保険金は出ないということになります。

 

さらに、建物に火災保険をかけているかも確認しましょう。家や車庫などの建物と、家具や家電などの家財は、それぞれ別の火災保険に入っている必要があります。

家財だけに保険をかけている場合は、雪で屋根が壊れても、その損害は保険の対象外で保険金をもらえません。雪の多い地域に住んでいるなら、建物と家財の火災保険がどうなっているか、保険内容をチェックしておきましょう。

 

まとめ

雪による屋根の損害は、火災保険で補償されるものとされないものがあります。

積雪による雨どいの歪みや車庫の破損、雨漏り、屋根の変形、アンテナの破損など、雪が原因で生じた損害は雪災補償の対象になります。しかし自然劣化や経年劣化による損害、保険金請求が遅れた場合など、補償されないケースもありますので注意が必要です。

 

雪の被害による屋根の修理方法には、部分補修、カバー工法、葺き替えがあります。どの工法が適しているかは屋根の状態によりますので専門業者に相談して決めましょう。

また雪解けで発生する洪水による被害は「雪災」ではなく「水災」で補償されます。雪の被害を広く補償したいなら、水災補償をつけることも検討してください。

 

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